ボランティア物語2014

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houses2248.jpg 蚊 2014.7.18

児童たちに朝のあいさつをしていると、いきなり
「おじちゃん!」
腕をピシャッと叩かれた。
2年生のひなちゃんである。
ひなちゃんの掌にはペシャンコになった蚊がへばりついていた。
ひなちゃんありがとう。

児童たちは元気に小雨の中を登校して行った。
明日から夏休み。

houses2248.jpg 朝の喧嘩 2014.7.15

校門前で小学2年生の男児二人のつかみ合いの喧嘩が始まった。
Kはどうやら本気らしい。
ボランティアが仲裁に入り仲直りの握手をさせたが、
「おまえ本気じゃねぇー」
Kは更に怒り出し、事態は悪化。
相手のYは校舎に向かって退散したが、校門に残ったKはますます怒り切れてしまった。
鞄を放り投げ、傘を地べたに叩き付け、猿のような素早さで
近くのハナミズキの木に登ったのである。
木の上では、悪態をついて荒れていたが、
しばらくして片足が木の又に食い込んで自力では動きが取れなくなってしまった。
登校して来る児童たちは何事かと木の上に引っかかったKを見上げている。
いよいよ観念したかとボランティアはKの体を持ち上げて木から降ろした。
バツが悪そうに膨れっ面をして、しばらく地べたに座り込んでいたが、
落ち着きを取り戻すと、鞄を引っ担いで何事もなかったかのように
元気に校門を入って行った。

houses2248.jpg 卒業式 2014.3.24

高嶺小学校の第36回卒業式に招かれた。
参列者の拍手に迎えられ入場する卒業生の大半は6年前入学した
当時からの顔見知りである。
一人一人の名前をつぶやいた。
「卒業おめでとう。中学生になってもあいさつ忘れないでね」

houses2248.jpg 焼き芋大会 2014.3.15

高嶺小学校、学校運営協議会、”輪っはっは”主催による焼き芋大会が高嶺小学校校庭で実施された。
児童、保護者、ボランティア、世話人会、校長先生、約200名ほどが高嶺小学校校庭に集合。
ボランティアが手際良くブロックでたき火の囲いを造り、枯れ葉を入れ、その上に薪を並べ点火すると、
勢い良く火が燃え上がった。
薪が燃え尽きたところに、新聞紙とアルミホイールで包んだ芋を入れ、枯れ葉をかぶせて蒸す・・・
その間、こどもたちはボール蹴り、野球、バスケットなどで遊び回っていた。
子供達がいて、お父さんやお母さん達がいて、ボランティアがいて、焚き火があって、
何とも暖かい懐かしい雰囲気の中で芋やジャガイモが焼き上がっていった。
みんな熱々の芋をニコニコしながら美味しそうにほおばっていた。

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houses2248.jpg 6年前の出来事 -1 2014.3.14

2008年5月25日、6年前の出来事である。
バス停にいた男性(23〜25才)が信号待ちをしていた小学2年生の
みずきちゃんの側に歩み寄り、何やら話しかけた。
私は横断歩道の反対側にいたが、折しも通りかかったバスの影になり、
一瞬二人の姿が見えなった。何事も無かったもののみずきちゃんは怖がっていた。
私は青年に近寄り、
「子供の側に寄らないで!」
と注意をした。

そのみずきちゃんは2年前に卒業した。
その青年はもう30才は過ぎただろうか。
今も毎朝のように顔を合わせている。
私が校門に立っているのを見つけると、巨体を振るわせ、小学生の
ようにニコニコして手を振りながら、
「西田さーん」
と私の側まで駆けて来るのである。
「おはようございます。これから仕事ですか。行ってらっしゃい」
と、私は握手をしながら声を掛け、両肩に手をやり軽くパンパンとたたいて励ます。
青年は、「うん」と納得して、楽しそうにスキップしながらバス停に行く。
名前は教えてくれた。
北野台の何丁目に住んでいるのかも、バスでどこへ行くのかも不明だが、
何とも親しみのある笑顔で心のこもったあいさつをしてくれるのである。
児童、教員、用務員、事務員や校長先生に接するのと同じような気持ちで
私はこの青年に接している。

houses2248.jpg 6年前の出来事 -2 2014.3.14

間もなく卒業式である。
卒業生たちが入学してきた6年前のことを思い出した。
2008年5月21日の朝、1年生の男児が校門から飛び出して逃げた。
「何もしないのにあおいちゃんにいじわるされた!」
と叫びながら、隣の中央公園の低木の茂みに逃げ込んだのである。
ボランティアが追いかけて、茂みの外から男児を説得した。
その時に教えてくれたその1年生の名前は忘れない。
手をつないで校門まで、他のボランティアの通報で駆けつけた校長先生に引き継いだ。
その男児、今ではボランティアよりも大きな体格に成長し、
間もなく小学校を卒業する。

houses2248.jpgニュース番組発表会への招待 2014.3.11

英会話296.jpgIMG_0867.JPG

先日、5年1組の児童から「ボランティア活動」についてインタビューを受けた。
そして、ニュース番組発表会への招待状が届き、3月11日(火)発表会を参観。
児童たちはニュースキャスターとしてのトーク、ビデオ編集、パソコン操作など
いろいろな場面で工夫をこらして、ユーモアも交えながらの素晴らしい発表を展開した。
”いろいろな人が一緒になって一つのことを創り上げる”ことの大切さを
実際の体験を通して児童たちは学んでいた。

houses2248.jpg深〜い深〜い愛情 2014.3.1

児童たちに”感謝のあいさつ”を教えたい。
先ずはボランティアのおじいちゃんが手本を見せ、
児童と一緒にやって、
見守っている。

とは言っても、児童がおじいちゃんに関心を示してくれなければ話にならない。
先ずはおじいちゃんの方からひとり一人に関心を示すため、名前を覚えることにした。
十把一絡げではなく、全体としてでなく、それぞれの個人として
接することにした。

「一緒にあいさつしようね」
と、呼びかけても、反応せず、すり抜けて校門を入って行く児童たちがいたが、
名前を覚えて呼び始めたら反応はガラリと変わり、
ボランティアに寄り添うようにして一緒にあいさつをしてくれる児童が増えてきた。

「ボランティアのおじいちゃんは、君に”感謝のあいさつが”を身に付けて欲しい。
いい人生を歩んで欲しい。幸せになって欲しい・・・」
と心から願っている。
深〜い深〜い愛情があるから、児童たちはボランティアに反応を示してくれる。

houses2248.jpgロウバイ 2014.2.27

「梅みたいな黄色い花、ロウランっていうんだよね」
と、1年生のけんちゃんがボランティアのおじいちゃんに話しかけてきた。
後から来た先生が「ロウバイ」だと助け舟。
そんな様子を見ていた1年生のなっちゃんが、
「伊豆の温泉に行った時、ロウバイがきれいに咲いてたよ」
1年生がロウバイの話をすることに、おじいちゃんは一瞬狼狽。

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houses2248.jpg校門の犬の糞 2014.2.25

IMG_0851.JPG校門に大型犬のウンチが放置されていた。
先生と用務員がそれを見つけ、片付ける準備を整えていのだが、
一応、校長先生に報告がてら現場を見といてもらおう、
ということになった。直ぐに校門に駆けつけた校長先生、
犬の糞を見るなり、「こんなことってよくあるんですよね」
と、いきなりビニール袋を取り、ウンチを掴んで片付けてしまった。
用務員があっけに取られ、
「何も校長先生がやらなくても私が片付けるのに」
と恐縮。
「言う前にやる」不言実行の校長先生の姿勢には感服した。
同時に「報告」を大切にした先生や用務員の判断にも敬服したことだった。

それにしても、「犬の糞は飼い主が持ち帰って!」とのポスターや看板の効果はイマイチである。
掲示しっぱなしのポスターや看板も、実は犬の糞ほど見てくれはイマイチなのだが。
校長先生のように、「気が付いたら黙って片付ければいいじゃないか」ってことかな?

houses2248.jpg嬉しいできごと 2014.2.25

学童に孫を迎えに行った時のこと、
ちょうどおやつの時間で児童たちはお菓子を食べていた。
私を見つけたカノンちゃんが廊下に出て来て、
袋に一つしか残っていないチョコレード菓子を私にくれたのである。
とても優しい、暖かいカノンちゃんのおもてなしだった。
遠慮なく貰うことにした。
ありがとう。

houses2248.jpgあいさつ強化月間の効果 2014.2.24

毎朝、蚊が鳴くような小さな声で
「おはようございます。今日もよろしくお願いします」
とささやいて校門を入って行く4年生の男児がいる。
1年間ほど、ボランティアはこの児童に寄り添って、あいさつを手伝っている。

そして今朝・・・
あいさつ強化月間。一度校舎に入ったこの児童が校門に戻って来た。
そして、今までに聞いたことのないような大きなしっかりした声で、
「おはようございます」
と、登校して来る児童たちにあいさつを始めたのである。
この様子にボランティアはとても驚き感動した。

その児童と大雪の話になった。
しっかりした話しっぷりで太陽光発電の話をしてくれた。
「家んち30枚のパネルで発電してて、夏は余るほど発電するけど、
冬は足りない。電気を売ったり買ったりするんだけど、プラスになるかどうかは
微妙」
と、しっかりとした話しっぷりで難しい内容の話を聞かせてくれた。
「太陽光発電は、停電になったら作動しなくなる」
とも教えてくれた。

徒競走の早い、静かでおとなしい児童との印象がガラリと変わった。
ボランティアのおじいちゃんに心を開いてくれたのだろうか。
嬉しい朝だった。

houses2248.jpgショベルカーで雪かきボランティア 2014.2.24

先日のドカ雪で高嶺小学校南にあるT字路は車も人も動けないほどの
積雪になった。人力での雪かきの限度を越え、通学児童はもちろん
周辺住民も困り果てたいた。
そこへ、地元の工務店がショベルカーをレンタルして雪かきをして路を
開いてくれたのである。
これに感動したのは子供達を見守る学校ボランティアの川人さん。
周辺の住民もこの思わぬボランティアに大変感謝していた。

houses2248.jpgあいさつで人が明るくなり元気になる 2014.2.21

あいさつ強化月間、校門の両脇に20人ほどの児童が列を作り、
登校して来る友達に大きな声で「おはようございます」とあいさつをしていた。
みんな元気良く大きな声が出ていた。
そこへ初老の男性が通りかかり、
「いつも子供達の明るいあいさつに元気を頂いています。
ありがとうございます」
とボランティアの私に丁寧なあいさつをしてくれた。

児童にそのことを伝えるとみんな喜んでいた。
「あいさつで人が明るく元気になる」
ことを子どもたちは実感してくれただろうか。

ボランティアにとって、こんな何気ない体験がとても嬉しい。

houses2248.jpg大雪の北野台 2014.2.18

8日(土)、9日(日)の大雪が熔けないうちに15日(土)、16日(日)
に再び降り積もった雪で、一時北野台は身動きが取れないほどの雪国と化した。
月曜日の午後、学校安全ボランティアの川人さんはスコップを持参して、
滑り易くなった通学路の雪かきに奮闘。
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火曜日、校門では凍結のため数人の児童が転倒。
すぐに先生が駆けつけてスコップで雪かきをしていた。
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また、バス道路沿いの住民も通学路を確保するために、50cmほど積もった
雪にスコップを入れて路を確保、児童は滑ることなく、安全に登校していた。


houses2248.jpg早朝の校長先生 2014.2.5

児童たちがまだちらほらとしが登校して来ない寒い早朝のこと、
校長先生が校門近くの通学路にうずくまり何やらつまみ上げている。
犬のウンチだ。
登校して来る児童たちが踏みつけて転んだりしないよう
処分をしているのだった。
それにしても、
校長にこんなことまでやらせないで欲しい、と犬の飼い主に
訴えたい。

houses2248.jpg児童の反応が変わった 2014.2.5

「名前教えて」
と、登校して来る児童たちに尋ねると、
「やーだ!」「個人情報だから!」
「何回教えたら覚えてくれるんだよ。もう〜!」
「もう教えない」
などと厳しい返事が返ってくることがある。
それでも、
「君の名前を絶対に覚えるから教えてよ」
何ヶ月もかけて覚えるまで尋ねる。

覚えたばかりの名前を呼ぶと、
「当たり!」
児童の表情がグッと明るくなり、
素直に「感謝のあいさつ」にも参加してくれる。
こうして、200名くらいの名前を覚えたが、
あと250人の名前が分からない。
ボランティアのおじいちゃんはヘコたれない。

houses2248.jpg関心を持って欲しい 2014.2.3

高嶺小学校校門から150メートルほど北側にT字路の交差点がある。
児童の登下校時には車の通行量が多い所。
学校安全ボランティアの川人さんはこの交差点で14年間も児童の
安全を見守っている。78才のおじいちゃんだ。
この人ほど児童の安全を願い、学校安全ボランティアとして行動して
いる人を筆者は知らない。

残念ながら、川人さんの活動に関心を示す人(保護者ほか)は多くない。
そのことを反映してか、
「あいさつをしない児童が多い・・・」
と、川人さんは残念そうに話す。

活動中の川人さんを見かけたら、是非、
「おはようございます」「さようなら」「ご苦さま」
と、一声かけて欲しいと願っている。

2012年3月制作 学校安全ボランティア 川人さんの活動