雑草と共生

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街路樹の根元周辺の雑草を草刈機で根こそぎ刈り取っている頃は
土が雨で流れ出し、根元には土が少なくなり、みすぼらしい状態でした。

そこで、傾斜地の土留め溝に溜まっていた土を撒いてみました(写真左)
それから3年が経ち、街路樹の根元周辺は芝生を敷き詰めたように奇麗な緑に変わりました。
5センチほどの長さを残して草刈りを繰り返した結果、
雑草の代表格であるメヒシバが繁殖したのです。
雑草と呼ばれ敬遠される草でも、上手く付き合えばこんなに奇麗になるという例です。

草刈りは決して草を根こそぎ絶やす目的で行うべきものではないと実感します。
除草剤を使用したり、根こそぎ引き抜いてしまうのではなく、
頻繁に草刈りをすれば良いのです。

草刈りをしていつも思うのは草も一生懸命に活きているということです。
一度刈るとその次は違う種類の草が生えてきます。
草刈りをする度に、次から次へと違う種類に生え変わるのです。

雑草は放置すればただの迷惑な草ですが、
上手く付き合うといろいろと人に役に立つものです。
前述のように雨で土が流れるのを防いだり、虫達が集まり、
そこが子供達の遊び場になったりします。
草刈りをすることで、蚊などの病気を媒介する虫の発生を抑える効果もあります。
冬の時期以外は見事な緑色で私たちの目を和ませてくれます。

実は雑草も樹木に劣らず二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出し、
人間の生活環境を支えています。

雑草は踏まれても刈られても見事に再生します。
7転び8起きを実践しているのです。
人が大いに教えられるところです。

人が住むところに雑草が生えたのではなく、
元々雑草が生息していた所に人が後から来て住むようになったのです。
雑草の存在を軽視することなく、
上手く付きあうことが自然に対するマナーと言えるのではないでしょうか。

今、ここの雑草の天敵は犬たちです。
おしっこやウンチをする絶好の場所になっています。
ウンチの後、うしろ足で雑草を根こそぎひっかいて掘り起こしてしまうのです。
それでも更に犬の掘り返しに強い雑草が生え変わってきます。
雑草も自然、犬たちも自然、人も自然、皆で仲良く共生したいものです。

したたかに生きる雑草をいとおしく思いつつ、日々草刈りをしています。