1、叱る事
生徒を叱る前に教師は自分の指導力を反省せよ
1)感情的になるな(怒り)
2)愛情のない叱り方は逆効果
3)良いところを褒める - 問題点を話す- 対策をたてる- 励ます
子供との信頼関係が確立していない状態や、フォローの出来ない教師が、感情的に怒ると子供はやる気を失う。
2、教育は忍耐と繰り返し
同じことを何度も何度も繰り返し教えていくことが教育の本質であり、教育者には大きな忍耐が必要である。
3、アイコンタクトの重要性
教師は生徒の視線の高さに自分の目の高さを合わせて指導をすること。
教師の「視線」は生徒のやる気や疲労度を大きく左右する。
教師は生徒の目を観察しながら話すこと。
ただ、生徒の目を見つめても、そこに観察力がなかったり、迫力がなければ、
生徒を引き付けることは難しい。
4、ゲームでテキストにない表現を指導
生徒はゲームに夢中になって「わーーーーい!」「やった!」「ジャンケンポン」「私の番」「すげえ」「君が鬼だよ」「勝った」「負けた」「もうちょっと」など、日本語を連発するが、年令に応じ、そんな表現を英語で教える。
ゲームは楽しいだけに終始せず、こんなチャンスを捕らえて英語の指導をすること。
5、ウソをついての指導はするな。
「静かにしてないと角が生えてくるよ」など、子供騙しのようなウソは例え相手が幼児でもダメ。一人の人間としての尊厳を忘れるな。
6、子供の要求を認めてやれ
「先生おしっこ」と生徒が言えば、「ダメ、我慢しなさい!」などと言ってはいけない。 むしろ、緊張しているのか、レッスンがつまらないのかと教師は反省をすることである。
「早く帰っておいで」と快く出してやろう。
7、遅刻生の対応
生徒が遅刻して教室に入ってきたら、レッスンを一時中断して、
「Hi Michiko, Nice to see you. Why are you late?」
と話しかけ、遅刻の理由を確かめ、
「I'm sorry, I'm late」
と言わせよう。
レッスンは時間通りに始め、時間通り終わることで、教師は生徒にしっかりと
見本を見せよう。
8、焦点の合った指導
声が浮いていたり、飛んでいたり、ピントが合っていなかったり、事務的、機械的な指導、体調が悪い時など、生徒は付いて来ない。生徒は教師の視線、表情、内なる情熱、迫力、を敏感に皮膚感覚で察知する。決して見せ掛けの元気の良さや声の大きさでは子供は騙せない。
9、変化のあるレッスン
「今日は何をやるのか楽しみ」と生徒に期待感を持たせる演出と準備が必要である。椅子、テーブルの配置、楽しいゲームの準備、立ったり、床に座ったり、テーブルを使ったり、歌、お話、体操など、バラエティー豊かなレッスンの展開が生徒を引き付けるコツである。
10、教師は生徒と一緒にリピートするな
生徒にリピートをさせる時, 教師は生徒と一緒にリピートすべきでない。
ひとり一人の口元を観察しながらよく聞いてやれ。
11、大きな声でハッキリと
英語は日本語を話す時より息を多く使う。勢いがないと正確な発音が出来ない。常に大きな声でハキハキと話すよう指導すること。
12、お話を聞かせる
生徒に話を聞かせ、全員を集中させることの出来る技術が教師には必要である。
生徒の「やる気」の内なるエンジンを始動させるコツは、教師の個性豊かな人間性である。生徒の興味をそそる「お話」をおもしろおかしく楽しく聞かせ、やる気を引き出してやることである。
13、身体でリピートさせる
目、耳、手、足、表情をフルに使うような練習法が効果がある。
教師を見ながら、聞かせ、表情豊かなジェスチャーを交えながらリピートさせる。
身動きをしないでリピートさせるより、身体を動かせながら練習するほうがはるかに効果がある。教師は生徒にその模範を示す必要がある。
14、船頭多くして船山に登る
ペアー指導の場合、誰に注目すべきかを生徒に明確に知らせることが大切だ。
Nativeが話す時、側の日本人教師はその口に注目して聞き、生徒に模範を示すことである。二人の教師に一貫したチームワークがないと、生徒の態度は散漫となる。
日本人教師の「出る」「引く」のタイミングがペアー指導成功のポイントである。
15、チャンスを生かした指導
生徒が遅刻して来た時、レッスンを一時中断して、「I'm
sorry, I'm late」と教え、全員でピートさせよう。出欠を取る時「はい」と言う生徒がいたら、「Yes」と教えよう。
テキストの内容以外にも、日常のレッスンの中に多くの教材はある。
この教材をタイミング良く引き出すことが教師の技量である。
16、バラエティーに富んだクラスの演出
「今日はどんなレッスンか楽しみだ」
と、生徒に期待感をもたせ、ワクワクしながら教室に通わせるようなレッスンの演出が大切である。
テーブルや椅子の配置、メリハリのあるレッスンなど・・・
「やる気がない」「話を聞かない」「うるさい」と嘆く前に、教師自身が レッスン演出の工夫をすべきである。
ある高校教師は自分の仕事に誇りを持ち、努力もした。しかし生徒はついてこない。
悩んだ末、
教育心理学を学んで気がついたのは、教師はエンターテイナーである
ということであった。
17、正しい発声は良い姿勢から
力強い発声は良い姿勢から。 背を丸くして椅子に座る生徒が多いので注意。
18、ゆっくりと正確な発音で話す
早口で話すと正確な発音ができない。ゆっくりと正確に発音させることが大切である。
例えば、It's a book.のs音など、ゆっくりと確実に発音するように注意しよう。
19、大きな声ではっきりと
英語は日本語を話す時より息を多く使う。声に勢いがないと正確な発音は出来ない場合がある。常に大きな声でハキハキと話すよう指導せよ。
例えば、twoのt音はしっかり破裂音にしないと、日本語的な発音になってしまう。
20、教師は生徒と一緒にリピートするな
生徒がリピートする時、教師は耳を澄ませて、口元を見ながらよく聞いてやれ。
生徒と一緒に発音してはいけない。もし、生徒の声に勢いやリズムがなければ注意してやればよい。
教師が一人相撲をして生徒が見えなくならないよう注意。
21、実体性のある指導
英会話は演劇の指導である。実体性の演出が必須である。声の高低、強弱、ルズム、ジェスチャーに自然さがなければならない。
22、ネイティブ教師を客にするな
学校のお知らせ、 ゲームなど日本人教師が中心になってクラスのリードを始めると、とたんに外国人教師はお客になる。全てのリードはネイティブを中心に進行させることが自然である。日本人教師はそのバックアップをすればよい。
23、行儀作法の指導
行儀作法を教えるのも教師の役目である。これに失敗すると、生徒は教師を尊敬しなくなり、非常に教えにくくなる。
24、スマイル
スマイルは教師が生徒に好かれる条件である。
それだけでクラスが明るく、楽しくなる。
25、沈黙は厳禁
レッスン中、沈黙は厳禁。
Native教師の仕事はほんものの英語をシャワーのように子供たちに注ぐこと。教室からは絶えず教師の英語や子供達のリピートの声が聞こえることが理想的。
ゲームをやる時なども黙ってはいけない。教師はしゃべり続け、生徒にたくさん英語を聞かせよう。
教材の内容だけに留めることなく、生徒が理解するか否かにかかわらず、とにかく英語をたくさん話して聞かせることが英会話教師の仕事である。
26、握手する時は立ち上がれ
生徒に座らせたまま握手をさせないこと。教師が立っていれば生徒も立たせよ。
手の握り方、強さも教えてやれ。
27、教師の話す音調で生徒は変わる
教師は生徒が驚くような大声や、早口でしゃべるべきでない。生徒の気持ちに落ち着きがなくなる。穏やかな口調が良い。メリハリのある音調が良い。ピントの合ったしゃべり方が良い。
28、日本語訳は必要最小限に
「Nativeの英語はいちいち日本語に訳さないと子供たちは理解出来ない。」
と思うのは大間違い。
子供は教師の話す音調、ジェスチャー、顔の表情などを皮膚感覚で感じながら何を言っているのかを理解する。
特に臨界期にある子供たちには日本語は使わないこと。あるいは必要最小限に留めるべきである。
29、年齢にあった話し方
生徒の年齢にあった話し方、接し方を身につけよう。
幼児に対して中学生に話すような口調や、中学生に向かって幼児に話すような口調では生徒はついてこない。
30、生徒をよく観察し、適切な対応をしてやれ
生徒の表情、話し方、行動を観察し、それに応じた適切な指導や対応が重要である。かすり傷が気になる子供にはバンドエイドを貼ってやり、微熱のある子供がいたら休ませて、親に連絡を取る。
31、空調は生徒の都合に合わせよ。
生徒はお客である。お客の都合に合わせるのは当然のこと。教師の一方的な都合で温度調整してはならない。
32、教師と生徒のけじめをつけよ
教師は生徒に対して友達や親のように接するべきではない。
教師と生徒の関係が確立して初めて「教える環境」ができる。この関係が崩れると非常に教え難くなる。
親しい中にも礼儀作法があることを生徒に教えなければならない。
33、生徒を座らせる位置は視界を考えて
生徒を親が見える窓の方に向けて座らせると落ち着かなくなり、指導が難しくなる。 生徒が椅子に座った時、視界に入る光景も考慮して椅子の配列を行え。
34、レッスン中の事故は例え側に親がいても指導者に全て責任がある。
クラスを見学したり、付き添って教室に入る保護者がいても、教室内での事故は全て教師に責任があると思え。トイレに行きたい生徒も親に任せるな。例え、親と一緒のBabyクラスでも同じである。
35、生徒にあまく見られるな
生徒が教師の言うことを聞かず、指導できない場合、そのようにしつけた教師に責任があることを自覚せよ。生徒は教師の態度に敏感に反応する。「この先生甘いぞ」と見られれば指導は非常に困難になる。
36、教師の落ち着きのない視線が生徒の落ち着きをなくす
37、笑顔はゲームではなくレッスンの面白さでとれ
38、ゲームは内容より教師の盛り上げ方で生徒の受けが決まる
ゲームは教師の 適切な演出、エキサイティングな発声で雰囲気を盛り上げよ。ゲームで勝った生徒にはそれなりの対応が大切である。
39、スマイルで生徒を送り出せ
レッスンの締めくくりはあいさつと握手。最高の微笑みと親しみを込めて生徒を送り出そう。
40、バラエティー性のあるリズミカルなレッスンを
その場の思いつきでゲームをやったり、歌ったりするのではなく、レッスンと同じように計画的にやるべき。レッスン中に教師同士が相談をすなど、流れに戸惑いがあってはならない。
41、リピートは単語から文章へ、スローからノーマルへ
教師が早口でリピートの指導をすると、生徒の発音は雑になる。
まず個々の単語の発音からゆっくりとクリアに指導し、慣れるに従い、全文をリピートさせること。単語と単語のつながりの発音と自然なイントネーションの指導も重要である。
42、幼児はやさしく抱き締めてやれ
幼児には握手の代わりに優しく引き寄せて抱き締めてやれ。耳もとで優しい声で、
「よくできたね、また来週おいでね」とささやいてやれ。教室では教師は生徒の父親であり母親であることを忘れるな。
43、落ち着きのないクラスは教師に問題がある
生徒数、年齢や生徒との間に合わせた、声の大きさや音調が大切だ。必要以上に大きな声で話したり、ワイルドな態度で接すると、生徒に落ち着きがなくなる。
44、はみだした生徒を無視するな
グループについていけない、リピートをしない、椅子に座らない生徒も他と同様に扱ってやれ。それで生徒は安心して耳を働かせる。
強制的に指導することは良くないが、無視することは厳禁である。
45、パートナー教師は聞き方の見本を見せよ
Native 教師が話す時、パートナーの日本人教師の視線や態度は生徒の聞く態度に大いに影響を及ぼす。Nativeの口元をしっかり見ながら聞くことの模範を示す必要がある。
46、適当なサイズの椅子やテーブルを使え
椅子が高すぎて足が床につかない場合、生徒は落ち着かなくなる。
適当なサイズの椅子を選べ。
47、自然なアクセントや抑揚を指導する
例えばbreakfastのFの指導を協調するあまり、Fにアクセントを置いて教えたり、語尾を以上に伸ばして発音しないよう注意。
48、レベルに応じた質問を投げかける
学院外で会った時、休憩時間など、機会がある度に積極的に生徒に話し掛けてやろう。
生徒に話すことの楽しさを味わせることが目的である。質問は指導済みの内容に限れ。
難しい質問を投げかけて困らせたり、考え込ませたり、自信を失わせないような配慮が大切。
49、ネイティブとチーム指導をする時、日本人教師は黒子に徹せよ
「船頭多くして、船山に登る」の諺の通り、2人の教師が同時に前面に出ると生徒が混乱し、落ち着かない。日本人は1歩下がり、ネイティブを盛り上げる役目を担当すること。
50、Q&Aは演劇の指導である
Q&Aの指導は演劇の指導と同じだ。
可能な限り実体性を演出しながら指導することが大切である。
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